バタフライエフェクト

映画「バタフライエフェクト」を観る。

複雑系とか好きだから以前から興味があったやつ。


主人公は時間を遡って人生の一部をやり直す特殊能力を持ち、それを使って自分や周りの人の人生を変えていく物語。

設定自体はよくあるやつかもしれないが、些細な出来事がきっかけで、のちに大きな変化になる「バタフライ効果」を、端的に表現出来ている点で観ている方にもわかりやすく観易い映画になっている印象。

主人公は周りの人の不幸を、人生の中での重要な選択肢をやり直すことで変えようとするが、その所為で他の誰かが不幸になり、その人を救うためにまた人生を遡り未来を変えるという事を繰り返していく。


実際の人生の中でも、人は多くの選択肢を“選択”して自分の人生を決めているが、この映画でも示されている通り、変わるのは自分だけではない。

自分の取ったほんの些細な行動が、他の誰かの人生を変える重大な事件になっているかもしれないのだ。


僕自身、自分の行動が周りの人に大きな影響を与えてきた自覚が多少ある。
家族や仕事仲間なんかはね。


と同時に、自分自身も周りの人達に大きな影響を受けながら生きてきたはず。

カオスは計算不可能でも決定論的なので、その辺はお互い様ってことですね。


映画のラスト、一見すると切ない最後だけど、選択肢としては一番良いと思うはずのもので、これは実際の人生でも同じように思う。傍から見ると正しい判断に見えなくても、その人にとっては最善を選んできた結果なのかもしれない。


映画の主人公のように人生をやり直す能力があるわけではないので、あったかもしれない可能性についてどうこう言ってもしょうがない。自分の行動は全責任を持って、良い事もそうでない事も、その結果をすべて受け入れていきましょう。