「学び」と「楽しさ」について

”楽しい”や”面白い”は学ぶ事に対するインセンティブという考えは納得。

 ”学ぶ事”は性欲や食欲等に比べて生存や繁殖に直接作用するものではないが、人間社会の構造上必要不可欠なもので、”学ぶ事”に向かう何かしらの圧力が必要だ。 しかし、食欲がおいしさという報酬と空腹というストレスとのセットなのに対し、”学ぶ事”には“学ばない事へのストレス”は薄い。

しかし人は必ず何かを学びながら生きている。そして、その学ぼうとする行動の動機となっているのが”楽しさ”という報酬なのだ。

 また、食欲は生存に直結するため、空腹は生まれてから死ぬまで、常に食べるための圧力として働くが、”学ぶ事”は子供の頃が”学び”に対する欲求が最も強く、歳を取るごとにその欲求は薄れていく。


 子供は自分を成長させる刺激を好む。子供がいつも楽しそうにしているのは、おそらくこの世界について”学んでいる”証拠なのだ。

 大人でも学び続けることは可能だが、社会に出ると「面白そうなことをやる」と不真面目だとされるなど、楽しむことを押し殺す風潮などが存在する。

 それらにめげず、努力を続けて英語を話せるようになったり、ギターが弾けるようになったり、プロジェクトを成功させたりした時(過程も含めて)、きっと心から楽しんでいるはずだ。

 つまり「人生を楽しみたい」と思うなら、それは「学び続け、成長し続けること」ということになる。 たぶん、今が楽しい人は2~3年前の自分から(楽しんでいる分)成長していることでしょうね。